氷ノ山 わさび谷 山スキー
山行日 | 2014年2月11日 |
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山域、ルート | 氷ノ山 わさび谷 |
山行形態 | 山スキー |
メンバー | Y山 |
氷ノ山 わさび谷 山スキー 山行記録
数十年ぶりの大雪を関東にもたらした爆弾低気圧により、氷ノ山の積雪も土日月で40㎝ほど増えたので、2週間ぶりに氷ノ山へ山スキーへ行ってきた。
今回は氷ノ山の滑走ルートでは超メジャーな"わさび谷"。
どれほどの滑走ルートかを見極めてみることにした。
今回のルート↓
"わかさスキー場→ゲレンデトップ→ワサビ谷滑走→ゲレンデ→ゲレンデトップ→おおくら谷滑降→ゲレンデ"
リフトを使用して2つの谷を滑降する予定。
天候は予報では曇りだったが、ゲレンデで既降雪。稜線には雲がかかり、視界が悪そう・・・
いつもどおり、ゲレンデパトロールに登山計画書を提出し、リフトを2本乗り継いでゲレンデトップへ。
この3日間での積雪で2週間前のアイスバーンもすっかり埋もれ、今回は快適にシール登高できる♪
風で一部積雪が飛ばされてアイスバーンが剥き出しの所があり、階段登高で何とかシール登高で稜線まで辿り着けた。
樹氷が満開で綺麗だが、気温はマイナス14度、稜線まで登ると10m/sほどの強風でかなり寒い。
ハイクアップ用の薄手のインナーグローブで登高していたが、指先が凍傷になりそうなほど傷みだしたので、滑走用の厚手インナーに換装。
しばらくは指先が寒さで傷んだが、ハイクアップで体が温まってくると指先の痛みも引いてきた。
視界の悪い中、迷わないよう向かって左の谷に沿って三ノ丸到着。
GPSである程度ドロップポイントに目途をつけ、10m/sの強風と降雪による吹雪とガスで視界不良の中、地形を見ながら進むも、何か様子がおかしい・・・
GPSを確認すると、進行方向が見当違いの方向に(汗)
そんなはずはないと、念のためコンパスを取り出して確認すると、進行方向は真後ろを指している・・・
GPSは間違っておらず、人間の感覚が如何に当てにならないかを実感した。あやうくリングワンでリングに陥るところだ。
どうも強風を避けつつ進んで、方角を見誤ったようだ。
再度GPSとコンパス、地形図を確認し、改めてドロップポイントへ向かう。
樹林帯で強風を避けつつ、シールを剥がして、いざ滑降!
稜線上は強風で積雪が飛ばされており、吹き溜まり以外はカリカリのアイスバーンだったが、谷に入ると、超快適パウダー♪
ワサビ谷の印象は、仙谷やおおくら谷に比べると出だしの傾斜が緩く、仙谷・おおくら谷は上級者向けとすれば、山スキー中級者向けだった。
快適に滑降していき、Co1050m辺りの沢割れで終了。
地形図と実際の地形を照合し、沢の右岸を辿ってゲレンデに向かうのが効率良さそうと判断。
シール歩行で膝ラッセルしながら、Co950m付近をゲレンデへトラバースしていく。
この降雪で快適圧雪斜面のゲレンデを超楽勝で快適滑降し、ゲレンデパトロール事務所へ向かう。
おおくら谷へもう一本滑走を考えていたが、稜線の強風と低気温で気勢を削がれて本日の山行はこれにて終了。
京都マラソン本番まであと5日しかないし、ここで疲労を蓄積してしまうのは得策ではないと自分に言い聞かせたのもあったが。
個人的にはネジレ谷と仙谷が氷ノ山の滑降ルートでは最もお気に入り。ピークハントしてそのまま滑降できるし。
その次がおおくら谷かな。おおくら谷のパウダーはかなり気持ちいい。
ワサビ谷はお手軽BCって感じか。気軽にバックカントリーを楽しむには調度いいと思う。