大峰 釈迦岳 ~ 大日岳 縦走
山行日 | 2015年10月19日 |
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山域、ルート | 大峰 釈迦岳 ~ 大日岳 |
山行形態 | 縦走 |
メンバー | T(単独) |
大峰 釈迦岳 ~ 大日岳 縦走 山行記録
急遽月曜日が休みとなったため、家でゴロゴロするか山でブラブラするか迷った挙句、山でブラゴラすることにする。のんびりカメラ片手に紅葉でも撮影しようということで、山行連絡は割愛してしまったがこれはまずかった。山では何が起こるかわからないので、山行計画は事前に連絡しなければならない。(反省)
さて、眠い目をこすりながら運転に耐え、やっと旭口の国道168号分岐に到達する。ここからまた1時間ほど夜中の林道を走らねばならない。
途中で限界を感じ、適当なスペースで駐車してテントを張って酒盛り後仮眠。
熊注意の看板が立ててあり、神経が昂る。ヘッドランプで闇を照らすと可愛らしい二つの目があちこちからこの闇の闖入者を見張っている。わおおーと気勢を上げ威嚇するが可愛らしい二つの目はなかなか興味深いのか現場を立ち去ろうとはしない。もうええわいとあきらめてアルコールの力で寝る。
朝方、家で目を覚ましたつもりが起きてみるとそこは山中だった。家でも銀マットと寝袋なのでどこで寝ても同じだ。夜中と明け方に3,4台の車が通過していったので奥の駐車場は結構賑わっているかもしれない。
少し車で走ると登山口があり、それを超えてまた少し走るとトイレのある立派な登山口についた。車が7,8台停まっている。平日の割には賑やかな山のようだ。準備をして8時前に出発。出だしは遊歩道のような快適な登山道だ。40分ほどで稜線分岐にあがり、そこから30分ほどで古田の森と呼ばれる見晴らしの良い台場に着いたので休憩する。まわりの登山者は皆チリンチリンと熊よけ鈴の音色が賑やかい(喧しい)。鈴を3,4つ着けたおっさんが煩いので足早に追い抜くと「追い抜くときは挨拶をせんかえ!!」と怒られる。会釈では通じないらしい。人に抜かされることが嫌いなのか?
しかしそもそも怒鳴りつけるようなことか??呆れながら先を歩く。
1時間ほどで釈迦岳到着。なかなかの絶景だ。八経岳や山上が岳がよく見える。おにぎりなどを食べているとやがて先ほどの人物もやってきてお釈迦様の写真を撮ると景色も見ずに先へ歩いて行った。何か用事があるらしい。
30分ほど山頂で寛ぎ、奥駆道を深仙の小屋を目指して歩きだす。
40分ほどで深仙の小屋に到着。お堂と避難小屋があり、快適なところだ。が、地図には香精水と水場表記があるが岩清水が一滴ずつしか出ていないので要注意だ。釈迦岳山頂手前の千丈平の隠し水は大変おいしい水だった。
写真も撮れたしもうここら辺から引き返そうかとも思ったが400mほど前方にそびえる大日岳にそそられて、とりあえず13時を回ったら引き返すことにしてさらに足を延ばすことにする。大日岳直下は縦走というより3級マイナスくらいの岩登りでそこは行場の一部だった。トラロープと鎖は架かっているが非常に怖い。
しかしここで引き返しては末代までの恥と心に決め、浮いた石に足を乗せ、手は鎖を鷲掴みにしながら必死で登る。鎖が切れたら終わりだ。しかもおそらく鎖の支点はペッツルなどのアンカーではなくもっとしょぼい原始的な固定のされ方をしているだろう。やっと10mほど上ると頂上に出、如来像のようなお地蔵さまが据えられているので無事に登って来られたことを感謝して手を合わす。さて下りも鎖に頼りながら5mほどのスラブを懸垂下降し、横にトラロープがあったのでそちらに回って降りようとするがトラロープの支点の木が皆がすがる為か、もうグラグラで引っ張ったら抜けそうな感じだ。下から登ってきた人にトラロープが信用できないことを申し伝える。
さて、心地よい緊張感のあと、近道などを探しながら元来た道を忠実に下り、鹿君たちと対面しながら駐車場に降りてきたのは午後4時だった。また長い林道と曲がりくねった国道にウンザリしながら帰神した。
Notes:
- 釈迦岳は近年人気のある山らしく、月曜でも六甲山並みの人出だった。
昨日の日曜日は観光バスもやってきて、すごい人だったとのこと。
夕方から入山し、避難小屋に泊まる人も結構いた。 - 熊が怖いのはわかるが六甲山や高御位でもやたらと鈴を鳴らす人はいる。鈴は必要に応じて鳴らすようにしたい。人の大勢いるところでは迷惑だ。
- 追い越して怒られるのは初めて。変な人もいるので注意しよう。
- 千丈平の湧水は非常に美味しかった。奥美濃石徹白の水以来の味だった。