南紀 高田川 栂谷 沢登り
山行日 | 2016年9月11日 |
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山域、ルート | 南紀 高田川 栂谷 |
山行形態 | 沢登り |
メンバー | I(記) |
南紀 高田川 栂谷 沢登り 山行記録
以前から気になっていた南紀の栂谷を計画するも、事前情報では、またしても雨予報。しかし計画日に近づくにつれ、徐々に晴れ予報に。おお、好天の神様が遂に俺にも舞い降りたか!?に思えたが、同行予定の友人が所用で突然のキャンセル。う~ん、でも、やっぱり行っとくか!?
9月11日(日)
結局、何やかんやで自分の出発も遅れ、下道で約3時間かかって朝5時頃に道の駅に到着。
1時間ほど仮眠し、栂ノ平橋へ向かう。
やたらと纏わりつくスズメバチにビビりながら準備して出発。
橋から直ぐに入渓できる。
10分程で栂ノ平滝2段斜滝がお出迎え。苔むした滑りやすそうな左岸を越えていく。
4m幅広滝は、左岸の水流沿いを夏場ならではのシャワークライミングで越える。
前後に続くナメ滝が楽しい。
連続する斜滝と岩間滝は略水流沿いを越えていける。
続く岩間の滝を縫うように進むと谷が右に屈曲する所で噂のコ〇コーラの看板が鎮座していた。なんでこんな所に(笑)
続いて綺麗な大釜とナメ滝が2か所出現。滑り台にはうってつけだが、一人でやるには虚しいので釜に浸かってナメ滝を直上する。
巨岩と流木が重なったガレ場を通過すると、朝日で綺麗に輝く大釜。
右岸をへつるのだろうが、ここはザブザブ釜に入ってナメ滝を直上。
これを越えるとドドーンとヤケベ嵓が出現。
威圧感のある嵓と勢いよく流れる滝を見ながら小休止。
ここからが、栂谷のハイライト、300m続くナメ滝。
大岩まで延々ナメ滝が続くが、さほど傾斜もなく水流も弱いので快適に遡上できる。
交互に現れるナメ滝と釜をのんびりと越えて行くと、右手にガンガラ滝が見えてくる。
文字通り大きな岩がガラガラと沢筋に積み重なった滝だ。強い水流に直登は諦め右手の積み重なった岩の間を縫うように越える。
少し進むと浅い釜とナメ滝。右手の大きな岩の下のナメ滝を進むが意外に滑り易く、途中から思わずへっぴり腰に。
続く大釜とナメ滝は傾斜が強そうだったので、右岸を巻き登り滝上に出て続くナメ滝を登る。
水流沿いを登っていたのだが、途中、比較的傾斜がキツいことに気付き、また滑り易い地帯に嵌まり込んで身動きがとれなくなってしまう。
滑ったら、先ほどの釜まで滑り落ちて痛いことになりそうだ。
ここは慎重に!?四つん這いで進み、何とか危機を脱する。
本日一番の核心はここだった(笑)
ナメ滝を進むと三俣。左手に顕著な50メートル黒滝が落ちている。
滝上の右岸は傾斜が強いので左岸に転じ、木の枝を掴みながら滑り易い水流沿いを登る。
この後、快適なナメ滝が続く。
ナメ上に寝転がりながら少し日向ぼっこする。
ここは水流の少ない左手に入ると7m斜滝。クラック沿いを足掛かりに直登する。
続くナメ滝を越えて、そろそろ源流域を感じる辺りの二俣で痛恨のミス。
一本早く右手の沢を詰めてしまいガラガラのルンゼを登る羽目に。
ルンゼを詰めた先に、もう1本ルンゼがあり、この急なルンゼを詰めるも終わりが見えない。
一つ左手の尾根上に登ると漸く左手に帽子岩が見え、右手に寄りすぎていることを確認する。
獣道を左手にトラバースして何とか登山道の西端に出る。
ピークを一つ越え、ヒーヒー言いながら急斜面を登りきると帽子岩に到着。
岩の上からの眺めは最高だ。
一休みして烏帽子山頂を目指すが、残念ながらここは殆ど展望がなかった。
入念なヒルチェックをして、天敵がいないことを確認してから、ゆっくり昼食を取る。
帰りは俵石へ続く登山道を下山したのだが、山頂から暫く続く急降下に、かなり参る。
途中、休憩中に落ちて眠り込んでしまった。
登山道は、はっきりしており、また地元山の会のプレートが要所に設置されているので迷うことはない。
トボトボと下山していると俵石の廃村跡に到着。
立派な石垣が沢山あり、当時かなりの人が住んでいたことが窺い知れる。
朝の連ドラで見たようなローラー付の壊れた洗濯機なんかがあって時代を感じる。
大きな谷を二つほど越えて緩やかな坂を下っていくと舗装路に飛び出す。
10分程で栂ノ平橋だ。
直ぐ近くの雲取温泉で汗を流し、またまた延々と下道を運転して無事帰宅。
栂谷は南紀特有!?の壮大なナメ滝が随所にあり、ナメ滝好きにはうってつけの沢だ。登攀要素も少なく、初級者でも楽しめる沢だと思う。ただしナメ滝は、天候、水量等の状況にもよるが、思った以上に滑り易いのでスリップには要注意。ヤマビルはみかけませんでした。
◆0715栂ノ平橋~0725栂ノ平滝~0800コ〇コーラの看板~0830ヤケベ嵓0850~0940ガンガラ滝~1015三俣~1040二俣~1210帽子岩~1220烏帽子山1255~1450栂ノ平橋