槍ヶ岳~横尾本谷右俣 スキー滑降 槍穂高 山スキー 2日目

山行日
山域、ルート
槍ヶ岳~横尾本谷右俣
活動内容
山スキー、バックカントリー
メンバー
三浦、友人

槍ヶ岳~横尾本谷右俣 スキー滑降 槍穂高 山スキー 2日目の山行記録

槍穂高BC2日目、5月4日の行程は槍沢ロッジから槍ヶ岳に登頂、槍沢を滑降し天狗原を抜け、横尾本谷右俣から涸沢出合まで滑降、涸沢を登り返して涸沢ヒュッテ泊です。長時間の行程に備え、昨晩の打ち合わせで槍沢ドロップのタイムリミットを12:00と決めておきました。前日の反省をふまえ、この日は最初からスキーを背負ってアイゼンで行動開始。ババ平まで歩くと槍沢は完全に雪で埋まっているのでシールに履き替え距離と高度を稼ぎます。このあたりでは雪が降り、風も出てきました。2500m付近からは雪が硬くシールが効かなくなったので再びアイゼンに履き替え登行。2890m付近の台地では30分大休憩し、2mくらいの岩があったので槍ヶ岳登頂に備えアイゼンで岩を攀じ登る練習してみました。休憩中に雪は止み、快晴に。槍ヶ岳がきれいに見えました。

メッツさんは体力回復のために、槍ヶ岳ピークハントは断念し槍ヶ岳山荘で待機。一人空身で槍ヶ岳ピストンしました。槍ヶ岳山頂へのルートは岩、氷、雪のミックスでスリリングでした。連休でルートは渋滞、槍ヶ岳山頂往復に1.5時間もかかりましたが、前半シール登行で稼いだ貯金のおかげでタイムリミット前に槍沢にドロップできました。

登っている途中はカリカリだった槍沢の雪もドロップの時には適度に緩んだフィルムクラストに変わりスキーは走るしエッジは噛むし、最高の状態でした。調子に乗って飛ばしすぎてたらデブリに足をとられ大ゴケ、縦に3回転しました。

2700m付近からトラバースして大喰岳から続く尾根の切れ目を経由し、大喰岳東側の沢2450m付近から天狗原、横尾尾根コルへ向けて登り返しです。長いトラバースで疲れたのでペースを落として登りました。そして横尾尾根コルから横尾本谷右俣へドロップ。右俣は広い斜面でパーフェクトなザラメ。最高でした。下部はデブリを避けて沢の端の方を涸沢出合まで下ります。涸沢出合からは最後の登り返し。ここでもシールの接着剤が利かなくなったのでアイゼンで涸沢ヒュッテまで登りきりました。

この日登った累計標高差は2100m、素晴らしい天気と雪の状態、そしてロングルートの達成に祝杯をあげ、最終日に備え早めに就寝しました。

2011年5月4日 槍沢ロッジ 5:05 - 6:35 2200m - 7:45 2600m - 8:55 2890m - 9:55 槍ヶ岳山荘 - 10:30 槍ヶ岳山頂 - 11:30 槍ヶ岳山荘 - 12:00 2450m - 12:30 天狗原 - 13:20 横尾尾根コル - 14:30 涸沢出合 - 16:15 涸沢ヒュッテ

槍ヶ岳山頂にて。 槍ヶ岳~横尾本谷右俣 スキー滑降 槍穂高 山スキー バックカントリー
槍ヶ岳山頂にて。
槍沢滑走前に槍ヶ岳をバックに記念撮影。 槍ヶ岳~横尾本谷右俣 スキー滑降 槍穂高 山スキー バックカントリー
槍沢滑走前に槍ヶ岳をバックに記念撮影。
槍沢を滑降。 槍ヶ岳~横尾本谷右俣 スキー滑降 槍穂高 山スキー バックカントリー
槍沢を滑降。
横尾本谷右俣にドロップ。 槍ヶ岳~横尾本谷右俣 スキー滑降 槍穂高 山スキー バックカントリー
横尾本谷右俣にドロップ。